司馬遼太郎の『竜馬がゆく』によれば、高杉晋作は臨終間際に、「おもしろきこともなき世をおもしろく」と上の句を詠んだ。 下の句をどうするか考えていると、看病にあたっていた野村望東尼という尼僧が、 「住みなすものは心なりけり」 と続けた。 すると高杉はうなずき、「面白いのう」といって息を引き取ったという。 高杉晋作といえば、幕末の長州藩にあって、奇兵隊を創設し、長州征伐に乗り出した幕府軍を苦しめた勇猛果敢な志士として知られる。 勇猛果敢というだけでなく、知力も相当なもので、そうでなければ奇兵隊などという、一種のゲリラ組織などつくれるものではない。 奇兵隊は武士だけでなく農民や町民も多数参加していたことで知られるが、 身分社会にあって、こうした組織をつくろうとした発想がまずもって凄い 。. 特に彼の代表的な名言「面白きこともなき世を面白く」は現代人にとって大いに役に立つでしょう。 どんな苦境にも前向きに立ち向かうことができるようになるはずです。 この記事では、高杉晋作の名言やエピソードを解説します! 目次. 高杉晋作の人生・エピソード. 恩師・吉田松陰との出会いと別れ. 尊王攘夷運動. 奇兵隊結成. 高杉晋作の名言「面白きこともなき世を面白く」 高杉晋作の名言【ポジティブ精神】 高杉晋作の名言【行動力】 高杉晋作の名言【人生観】 高杉晋作の名言から学ぶポジティブ精神. 高杉晋作の人生・エピソード. 幕末の志士、高杉晋作。 27年という短い生涯の中で、倒幕運動の旗振り役として活躍した高杉は、近代日本の基盤を作った男といっても過言ではありません。

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そんな数多の名台詞の中で、私がもっとも好きな台詞の一つがこの、高杉晋作が放った「面白きこともなき世を面白く」である。 晋作は幕末の時代に、様々な偉業を成し遂げて26歳でこの世を去った早熟の天才だと言われている。 そして彼は臨終の間際、さっきの名台詞を吐いたという。 格好いい。 格好よすぎる。 だが、一方でこんなことも思うのだ。 「言うのは簡単だけど、あんたの人生、ホントに面白かったのかい？ 」と。 こんな意地悪で天邪鬼な自分もいる。 だから今日は、高杉晋作がそんな名台詞を吐けるくらい納得のいく人生を送ってきたのか、ちょっと検証してみようと思う。 先述のとおり、晋作は26歳でこの世を去っている。 非常に短い人生であった。 その中で晋作の人生を勝手に分けてみると、以下のようになる。. おもしろき事もなき世をおもしろく 住 すみ なすものはこころなりけり. 高杉晋作の辞世として知られる句です。 しかし、正確には高杉の辞世の句ではありません。 この句は. 「 丙寅 へいいん （慶応2年）未定稿五十首国家十首」 と題された資料の中にまとめられています。 慶応2年は1866年。 高杉の死の前年です。 おそらく高杉療養中に病床で詠んだものではないかと思われます。